建設現場で採用されている耐候性に長けたケーブルタイ

ケーブルタイという建材部品を御存じですか。

主に作業員が施工中に使用する足場の組み立てや建材の固定に使用するもので、大きく分けて結束バンドの一種に含まれるものです。昨今では屋外に設置した太陽光ソーラーパネルを土台に固定するのにもケーブルタイを使用されるようになりました。この製品は結束バンドの特性である一度締めたら緩むことが無いという性質を備えつつ、耐候性・耐久性にも非常に優れているのが特徴です。一般的な結束バンドの場合、ポリ塩化ビニール製となっています。もともとは電気ケーブルを複数本束ねることを想定したアイテムであるため、屋外で使用することはありませんでした。

そのため急激な温度変化が起こる場所や、直射日光が当たると劣化しやすいポリ塩化ビニール製でも問題はありませんでしたが、建材部品として使用するのは都合が悪い素材です。結束バンドの弱点を補って誕生したものがケーブルタイで、日本の企業が研究開発をして1985年に市場に出回るようになりました。この製品の特長は耐候性と耐久性に長けたステンレス製となっており、雨にぬれても錆びることがありません。

長さ30cm・幅10cmという太いバンドなので、荷重が掛かる足場や鉄骨等でもしっかりと固定することが可能です。耐候性に長けていることで沿岸部でも使用でき、貨物船のコンテナを固定する部品にも採用しているところがあるほどです。建設現場をはじめ、さまざまな用途に使用できるケーブルタイは、今後も活躍の場を広げていくことでしょう。

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