結束バンドには適したナイロン素材を選ぶ

もともと配線ケーブルを束ねるのに使われていた結束バンドですが、最近は家庭のなかでも便利に使われるツールです。

素材としては、合成繊維の一種であるナイロンがよく使われており、樹脂特有の柔軟性を活かした締め付けやすさ、横ずれに強いバンド構造や作業しやすい負担がかからないなめらかさなどが要求されます。配線ケーブルは、暑い所や極寒の地域でもケーブルを束ねておかなければならないので、強度が強い素材を使うことが要求されます。ナイロンを素材にしたものにも種類が多く、用途に合わせて適切な素材のものを選ぶことが重要です。

石油由来物質から作られるナイロンですが、結束バンドでよく使われるのがナイロン66または6です。それぞれの特徴として66はより耐熱性に優れており、6は染色性に優れておりカラフルな色合いをつけることができます。両者とも吸湿性に優れており、より強い強度や耐熱性を求めるのであれば66を素材にした結束バンドを選択すればよいです。

66は耐油性・耐摩耗性などがあり環境の悪い屋外での利用にも適しています。耐薬品性に関しては、双方とも強酸には弱く、アルカリには抵抗性があるのです。最近は100%植物由来性のナイロンも素材として注目されており、耐熱性や耐薬品性に優れており結束バンドの利用目的である屋外での使用にあたって融点が低く耐寒性に優れていることがあげられています。環境の悪い保管場所でケーブルを保管するのに適しているのです。

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