単線のlanケーブルをおすすめする理由

標準的なlanケーブルは、8芯のケーブルで構成されてます。

この芯には、1本の太い銅線で構成されている「単線」と、7本の細い銅線で構成されている「ヨリ線」の2種類があります。単線は硬くて折り曲げにくいものの、ヨリ線に比べてノイズを受けにくく通信が安定しやすいので、15m以上の長距離におすすめです。構造が単純なため安価なのも嬉しいところです。一方のヨリ線は、長くなるほどノイズを受けやすくなり通信が安定しづらくなるため長距離には向いていません。

15m未満の単距離の使用に適してします。ケーブルが柔らかく配線の取り回しがしやすいので、家具の裏側や狭い部分などにlanケーブルを折り曲げて敷設する場合にもおすすめです。これからは1000BASE・10GBASE・40GBASEなどの高速・広帯域lanがますます普及していくと思われますが、これにはどちらのものが適しているでしょうか。

周波数が高い信号は電線のごく薄い表面を流れていくのですが、表面に凸凹があるとデータがスムーズに流れなくなってしまいます(表皮効果)。ヨリ線は、ごく細い線を7本ヨリ合わせて単線と同じ太さにしているうえに、斜めの凸凹が全線に出てきてしまうため、表皮効果でスムーズな送信ができません。1本の太い線で構成されている単線は表面がつるつるしているので、さえぎるものがなくスムーズに流れます。このような理由から、高速・広帯域lanには単線のlanケーブルが適しています。

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