lanケーブルにはいろいろな規格の違いが存在します。
利用に際して最も大きな影響を与えるのはやはり通信速度でしょう。これは主にカテゴリという数値で表されており、現在発売されている規格としてはカテゴリ5からカテゴリ7までとなっています。ただし単に5、6、7という数字だけでなく、数字の後にAやeといった記号が付けられているものもあり、例えば5eは5と6の中間的な性能を持ちます。一般的な用途であればカテゴリ5でも全く十分と言えますが、かつて発売されていたlanケーブルでは当然ながらカテゴリ3や4に相当するものもあり、これらは今でも使えることは使えますが速度の点ではストレスが大きいかもしれません。
実用上、通信速度が最も大きな要素ではあるでしょうがlanケーブルにはそれ以外の違いももちろんあります。例えば形状にしても断面が円形や楕円形の一般的なケーブルの他に、薄くフラットな形状のケーブルもあります。上から踏みつけても断線などが起きにくく、床や壁を這わせつつケーブルを張るには適しています。
この他の規格の違いとして、ストレートケーブルとクロスケーブルというものもあります。接続する機器に応じて昔はこの2種類のケーブルを使い分ける必要があった頃の名残りですが、今は機器のほうが進歩しており、特に必要と明示されていない限りは、ストレートケーブルとクロスケーブルの違いを意識しなければならないシーンは皆無になっています。